白髪は好きですか?
あ、いきなりすいません。
岐阜県中津川市の美容室NICOLEの伊藤です。当店は、艶髪と髪の毛のボリュームアップに特化し、同窓会で差が付く美容院をコンセプトにしております。
サロンでお客様へ、数多くの白髪染めを提供してきたにも関わらず、今更ふと思ったこの問題!私なりに考えをお応えさせて頂きます。
もう一度聞きます。「白髪って好きですか?」
美容師のくせになに聞いてるの?って思いました?ですよね。ほとんどの方が好きではないと思います。
理由は、予想するに 白髪=老化現象 と言う共通認識を持っているから。誰の目から見ても分かる老化だから。
これを紐解くと、白髪が嫌と言うよりは、与える印象として老化を認識させる事が嫌なんだと思いました。
さっきの質問に戻りますが、うちのスタッフ28歳の女の子は
「早く全部白髪になりたい!」って言ってます。 はい、ちょっと理解し難いですよね。
理由を聞くと、「全ての髪が真っ白になれば、希望するカラーに鮮やかに染められるから。」だそうです。
こんな感じとか
参考画像元⇒https://beauty.rakuten.co.jp/hs0573698/
2018年あたりから非常に流行しているヘアカラーです。#外国人風というジャンルのものです。ここで言う外国人とは主に欧州のコーカソイドの事を指していると思います。
この写真で気が付いた方もいるかもしれないですね、「これって白髪じゃん」と言う事に
正直、流行とは廃れる物なので、このデザインもいつまで望む人がいるのかは不明ですが、これを認めている、希望している人が多い事も事実です。
話を戻します。最も伝えたい事は、白髪が嫌なのではなく若く見られない要素になっている事が問題だと思いました。
とは言え現状の価値観の、”白髪は老化サインである”ことは今後しばらくも変わらないでしょう。
価値観の変化についてちょっと脱線しますが、幕末の幕臣、新選組副長:土方歳三は、五稜郭から海岸線の見方を援護しに行く直前に、自身の死期を悟り、市村鉄之助を使者として写真を多摩の佐藤家へ届けるよう命令をした。この際に土方は写真の一部を噛んで歯型を付けた。恐らくは、写真と言うものが日本に伝来して間もない時期だったので、当時の価値観である”写真を撮ると、写った者の魂を抜かれる”という迷信から、魂を抜かれまいと入魂の意味で噛んだのではないかといわれている歯型があります。
今だったら写真で魂抜かれるわけないと、全員が分かるわけですが、当時の価値観はそうだったのです。
こんな感じで、白髪が老化でネガティブな要素で捉えられる現代も、必ずしもネガティブな価値観ではない今の20代が40代後半にさしかかるであろう20年後以後は、その捉えられ方と価値観も変わってるかもしれません。その先はもっとポジティブかもしれませんね。