誰ですか?ファッションカラーなんて名前つけたのは。
2種類とも同じアルカリカラーなので染めていく過程は同じです。髪を染めるのに白髪もファッションもありません。
ただファッションカラーと言われるもの、グレイカラーと言われるものには配合してある色素が違います。

【ファッションカラーとグレイカラーの違い】
ファッションカラーは色味(赤・青・緑など)とブラウン(茶色)が分かれています。
グレイカラーはブラウンの色素がもともと入っていてそこに色味が足されています。
このブラウンの色素が白髪を染めていくのに重要なのです。

よって、ファッションカラーよりグレイカラーが暗いイメージなのはこのブラウンの染料のためです。
しかしファーストグレイ世代の方は白髪の全体の割合が少ないのでブラウンの染料の量はやや少なくても馴染む場合もあるので明るめをキープしたい方にはファッションカラーとグレイカラーを混ぜたりする方法や、最近ではファーストグレイ世代に向けた明るめのグレイカラーの薬剤も増えてきているので暗くならずオシャレに白髪染めが出来ます。

【ファーストグレイ世代とは】
30代から40代くらいの白髪が気になり始めて、白髪というものとの付き合い方を本気になって考え始めた方たちを言う。よって、人によっては白髪を気にしないでファーストグレイを経験せずに通過する場合もある。

【白髪との付き合い方】
付き合い方はいくつかあります。①しっかり白髪を染めるのか、②淡く残していくのか。

①は白髪が全くないように染めるので、憎き敵を抹殺できます。
②は抹殺できないですが、新たに表れた白髪と馴染みやすく、染めたすぐと、経過後の変化が少ないので気になりにくいです。要するに“持ちがいい”と言われます。

全体と馴染ませていくのかでもブラウンの配合量が変わってくるので全体の染まったイメージを担当者と一致させてから施術に入っていくことが大切です。

【最近の白髪染め】
現在は白髪も9レベル程度で染める事が可能です。9レベルというのはマクドナルドの規定より少し明るいくらいです。
これくらいか、色味によってはもう少し明るくても白髪をしっかりと染める事が出来ます。
明るく染める事が出来れば、今までのカラーと遜色なくオシャレを楽しむことができ、髪色から見た目も若々しく見える効果があります。
ただ、少しのリスクがあります。白髪は染まりにくいので、パワーが必要です。よって、強い薬剤を使います。ブラウンが多いと暗くなるのは前述しましたが、明るくするにはブラウンが少なくても白髪を染めなくてはなりません。それには強いアルカリ性である必要があります。

その強いアルカリの影響で髪と頭皮へダメージがあります。言っても1.5倍もない、微々たるものですが、ここを気にしてケアするのがオシャレさん。ファッショニスタだと思います。

【アルカリって何?どういう影響があるの?】
カラー剤は成分として大きく分けると、色素とアルカリ剤からなります。これをコーヒーに例えると、色素はコーヒーの濃度、アルカリはコーヒーの温度となります。

色素量と濃度は想像しやすいと思いますが、アルカリと温度については、熱いほど砂糖が溶けやすいです。カップのコーヒー全体に馴染みやすいです。アルカリも強いほど、濃度が濃いほど髪に馴染みやすくなります。馴染みやすくしてくれると、色素が入りやすくなります。即ち染まりやすくなります。黒い髪が粉砂糖、白髪が角砂糖とすると、角砂糖の方が溶けるのに時間がかかります。しかし、コーヒーが熱ければすぐに溶けます。白髪もアルカリが強ければしっかり染まります。

しかし、アルカリというのは髪の状態を化学変化させるものなのです。強すぎると、排水溝用洗剤のように髪を溶かしてしまいます。でもご安心を。わが国では法律で使えるアルカリの強さも規制されています。髪が溶けるほどのものはないにしろ、髪質や、目的のヘアカラーの仕上がりに合わせたチョイスをしないと美容室のサービスとして成り立ちません。なので当店では、必要なアルカリを使いつつ、使用後の役目が終わった不要な残留物を、髪から一切取り除いて、美しいデザインと髪質を実現するためにトリートメント付きのコースメニューにしているのです。